1953-07-29 第16回国会 衆議院 外務委員会 第22号
ただアメリカにおきましてやつておりますクレイトン法、シヤーマン法、これを中心といたしますところの独占禁止法というものと、それから日本が当初つくりましたところの独占禁止法というものとの間には非常な径庭がございます。
ただアメリカにおきましてやつておりますクレイトン法、シヤーマン法、これを中心といたしますところの独占禁止法というものと、それから日本が当初つくりましたところの独占禁止法というものとの間には非常な径庭がございます。
実体規定は御承知のようにアメリカのは非常に簡単でございまして、シヤーマン法というのが一八九六年でしたか、できまして、これが基本の法律になりまして、それに独占の禁止とカルテルの禁止の規定がございます。これに罰則と、それから政府でいろいろな排除の措置ができるというようなことになつております。
そこで大衆の間に期せずしてトラスト征伐の運動が起り、一八九〇年、世論の圧倒的支持の下にシヤーマン法が国会を通過成立して今日に至つておるのであります。反トラスト法は資本主義経済の横暴をたしなめるために必要欠くべからざる経済民主化の憲法なのであります。